森田療法とは・・
最近の日本では「こころの病気」に悩む人がとても増加していますが、その治療法のなかに言葉や行動で患者に働きかけ、治癒を行う「精神療法」というものがあります。
その精神療法の中で近年注目を集めている理論が、森田療法理論と呼ばれるものです。 森田療法は人間が本来与えられている生命力・心や体の回復力を最大限に発揮するために、それぞれの立場や環境の中で、毎日どのように生活していったらよいかを具体的にし、今やらなければならない行動を反復することにより、建設的・発展的な感情を習慣づけていき、森田療法の示す通りに生活しようと努めることで、神経質症が徐々にうすれ、克服されていきます。
こころの病気に悩む人の中には、不安な気持ちを強引に押さえ込もうとすることが葛藤を引き起こし、そのことについて考えすぎることで症状をますます悪化させる人がいます。そこで、あえて不安に逆らわないで物事をあるがままに受け入れ、行動することで、不安にとらわれることを克服するということが森田療法の考え方です。
森田理論は、現代に生きる人々に、柔軟な考え方と生活の仕方を示し、ストレスに負けず、強く生き抜いていくための大きな役割を果たします。